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労働の相談準備(類型別)賃金未払い・残業代請求・不当解雇・労災・裁判手続など
よりよい相談のために、何を準備しておけばいいでしょう?
労働相談にあたって準備してほしいものは、給料未払い・残業代請求・不当解雇などの相談類型ごとに違います。
ここでは30分程度の法律相談を想定して、労働相談のいくつかの類型ごとに、持ってきていただきたい書類や整理しておいてほしいことがらを説明します。書類は当事務所の相談で普段確認しているものを挙げましたが、30分程度の法律相談ではそれらの全部を確認することはできません。短い時間の相談だと、揃っている書類のうち任意の1ヶ月分を確認することが多いです。
士業に相談ができることと依頼できることは、違います
ここでは主に士業の事務所への労働相談・法律相談前の準備について説明しますが、どんな分野であれ労働相談はできても少額の依頼を受ける事務所が簡単に見つかると期待してはいけません。
ごく簡単な理屈として考えてほしいのですが、各事務所は営利目的と言わないまでも事業としてさまざまな依頼を受け報酬をもらうわけです。請求が少額なら報酬も少額になるのは当然で、事務所を経営していれば請求額が少額な依頼と多額な依頼があれば多額な方を取りたいこともまた当然です。
個々の事務所のなかには、大変に良心的な対応をされるところもあるかもしれません。
そうした事務所はあえてウェブで依頼を集める必要なんかない(口コミや人脈で広まる)、ということもまた当然です。
今までもこれからも、『少額の』案件を依頼するのは難しいのです
結論として、請求額が100万円に満たないような少額の(と、専門家サイドでは認識します)事案で依頼をちゃんとうける事務所を見つけるのはむずかしい、と考えておいてください。
業界内での競争が激化し経営が苦しくなる事務所が増えるなかで、今後こうした実情は変化するかもしれません。